こはひさ合同誌の話【Advnt21】

2020-2021年の本を振り返る記事、ラストです。

2021年12月末発行のこはひさ合同誌2種。主宰のちくわさんに任命いただき、副主宰として参加させていただきました。

自分が関わった部分を少しだけ振り返ります。

経緯

これはTwitterに上げた合同誌発足経緯。

2020年、せ〜らんのスタリラへの参戦やスピンオフ舞台なども済み、2021年、そろそろマジで合同誌やろう!の気配が漂い始めました。

ここで主宰ちくわさんが手を上げてくださり、khhs合同欲しいbotとして活動していたまんぷくべあさんと私の参加が決定。参加希望者さんも続々と集まってきている……! 

かくして、人知れずあたたまっていた合同誌企画が動き出したのでした。

小説編集

メインのおしごと。小説部分の編集を担当させていただきました。

いつも使っている設定をベースに、A5の二段組テンプレートを作りました。

本文フォントは源ノ明朝。全年齢合同と初夜合同で全体はほぼ共通とし、柱とタイトルのフォントだけ違うものにしました。

全年齢合同の柱とタイトルは目次のフォント(はれのそら明朝)に合わせました。ノンブルは最近使いがちなAdobe Caslon Pro。

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全年齢、目次

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全年齢、小説ページ

初夜合同の柱とタイトルは、目次のフォントがとってもポップだったので、それに合わせると本文フォントとのギャップがでかいかもしれん…ということで、やや丸めな筑紫B丸ゴシックにしました。もうちょっと目次のポップさに寄せてもよかったかな? ノンブルはFutura Book Oblique。またもやFutura…。

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初夜、目次

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初夜、小説ページ

諸作業と謎の時間

作り終わると毎回忘れるんですけど、お本作りって「本文内容を作っている時間」以外の時間(謎の時間)がめっちゃかかります。何にそんなかかってんだってくらいかかる。

この合同誌では常にDiscordのテキストチャンネルでやり取りをしながら作業を進めたので、結果的に工程などをけっこう可視化できたように思います。

今後のために謎の時間の内訳をメモします。⚠雑&長い。

  • 印刷所を探す
    • 候補印刷所の金額感や日程感を比較
    • 印刷所のデータ作成規定を読む
  • ほんづくりスケジュール詳細(日単位)を決める
  • 告知・宣伝の内容やタイミングなどを決める(一般向け告知/参加者向け連絡)
  • 部数に悩む→部数アンケ実施→さらに悩む
  • ページ数の見積もり~決定
    • 台割をつくる
    • 作品の掲載順を決める
  • これまでのおしかぷ供給を復習する
  • 本のタイトルを考える
    • タイトルロゴを考える
  • 本の仕様を考える
    • 用紙に悩む
    • 紙見本をさわる
    • 箔押し面積を決める
  • 表紙案の検討/ディレクション
    • 裏表紙の検討
    • 背表紙の検討
    • 表紙ラフをガン見する
    • 表紙ラフに箔を押す妄想をする
    • 箔押しサンプルを眺める
  • (小説)テンプレートをつくる
  •  作品以外の本文ページをレイアウト
    • 目次
    • 中扉
    • あとがき
    • 奥付・編集後記
    • 各種素材探し(背景やオブジェクト、アイコンなど)
    • 各種フォント探し
  • あとがきコメント(内容)の募集・編集
  • メロンブックスへの委託手続き
    • 委託まわりの日程感を調べる
    • 委託情報の入力・申請
    • 予約開始後、予約状況の観測→印刷所への発注部数を追加(!)
  • 告知用・委託用サンプルをつくる
  • にゅうこう!
    • 印刷所からの連絡に対応
  • 納品
    • 献本の送付
    • できたてほやほやの本をガン見する
    • 本をガン見してよろこぶ
    • 本といっしょにピクニックする

細かくするともっと並びますが、主な謎の作業はこんなかんじでしょうか。

やることがおおくてたのしいね。

箔押し

我こそは箔押し激推しマン。ゆえに箔に触れます。

計画段階から「1冊は箔を押したいですねー(ぼんやり)」という方向にはなっていたのですが、準備が進み、全年齢合同表紙担当のたれこさんから美しい表紙絵ラフが上がってきたところで、絶対押したい〜〜!! になりました。

印刷はSTARBOOKSさんにお願いすることに決まっていたので、日々スタブさんの箔一覧を熟読して暮らしました。

www.starbooks.jp

イラスト自体の透明感がつよめなので透明箔との相性が良さそうだなあと考えたり、参加者さんそれぞれの作品が集まる合同誌なので、単色の箔よりはいろんな顔を見せてくれるホログラム箔がいいかなあと考えたり。

そんなこんなで以下の2通りに絞り、箔イメージを作ってみました。

  • 題字に印刷で色を載せて、その上に透明ホロ箔を押す(①②)
  • カラーホロ箔を押す(③)

題字のデザインはたれこさん。色イメージだけ私がつけております。

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①キャラクターカラー(黃~赤)。左がインク色、右が箔を載せたときのイメージ

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②瞳の色(ブルー)のイメージ。同上

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③ホロピンク(ホロピンク)。箔のみなので印刷無し

相談の結果、③ホロピンクに決定しました。

出来上がりは以下のようになりました。かわいい。

ちなみに、文字の白フチは元々なかったのですが、つけたらかわいいかなぁ(IQ2)と思って勝手につけちゃいました。フチがあると箔位置がシビアになることを知りながら……。スタブさんありがとうございました。

おわり

以上、一部だけではありますが、振り返ってみました。
このほかのいろいろな編集・チェック・検討について、ちくわさんやべあさんが寝る間を惜しんで尽力くださいました。私はよく寝ました(寝ました)。

全年齢合同誌と成人向け合同誌の二冊同時進行という頭のおかしいスケジュールでしたが、無事に予定どおりの発行と相成り、関係者の皆さまに感謝しきりです。

お本作りはどうしても✝️孤独✝️な作業になりやすいので、誰かと一緒に計画したり作業したりできるとすごくモチべが高まるし、シンプルに楽しいですね。

一緒に本を作る仲間をいつも募集しているので、なにか思いついたらぜひカジュアルに誘ってください!!! これは社交辞令とかではなくガチです。

終わり。

この合同誌に関する情報は以下のツリーをご参照ください。

Advnt21もおわり

さて、なんかかこうな2021の記事もこれで最後となります。

お本振り返り記事群、お付き合いくださった方がもしいらっしゃったらお礼申し上げます。
このブログは今後もなにかしらに使っていきたい。

2022年も楽しく生きていこう!

『Mayakuro Workbook』の話【Advnt21】

出した本を振り返る記事です。2021年分個人誌ラスト。

おえかき練習本『Mayakuro Workbook』

https://moji-ura.tumblr.com/post/658297847237722112/mayakuro-workbook

moji-ura.tumblr.com

7月のイベントに『The Muses' Kisses』と一緒に何か持って行きたいなーと考えながらお絵かきをしていました。

夏です。劇場版が公開されて間もなく、鉄が激アツな時期でした。

そうだ、劇場版の内容を含むコピー本を出そう。日にちはないので薄いイラストコピー本かな。でも自分で刷って製本するのめんどうだな(今まで散々やっておいて?!)。じゃあ印刷所さんにコピー本っぽいものを刷ってもらおう! ということでこの本が誕生しました。

印刷所

コピー本っぽいプランを検索したところ、「折り綴じ本」なるカテゴリを見つけました。折って綴じた本。わかりやすい。
表紙と本文を同じ紙でつくり、まんなかで綴じて折る。一般的なコンビニコピー本と同じつくりですね。

折り綴じ本に類するプランを扱っている印刷所さんは多数ありますが、依頼したことのない会社さんにしてみたい気持ちがありました。納期や入稿方法などいくつか調べた結果、スズトウシャドウ印刷さんにお願いすることに。

suzunet.co.jp

珠洲・謄写堂さん。スズトウ・シャドウだと思いがち。同人作家あるある(たぶん)。略称がスズトウなのでますます勘違いしがち(?)。

石川県の印刷所さんですが、爆速で刷って秒で東京に届けてくれました。仕事が早い。

スズトウさんは各種メールの内容がめっちゃそっけなくて笑いました。注文メールには仕様詳細が記載されておらず、基本的に詳細のやり取り・確認はMYPAGEにログインして行う前提になっているみたいです。
この本は凝った仕様でもないので特に問題ありませんでしたが、ちょくちょく仕様を振り返ることの多い民としては、ページ数とか用紙とかの基本情報はメール内に書いておいてくださるとありがたいなぁ。

本の中身

さほどメモすることもないのでサラッと行きましょう。

らくがきオンリーブック! こんならくがきだけの激薄本出していいんだろうか? いいんです(血眼)。

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全編絵/漫画だけで印刷所に入稿して本を作ったのは初だったかもしれません。

データはPhotoshopで作りました。1ページ1ファイルで地道に作成していきます。
絵をiPadで描く→文字をPCで入れる、の流れです。Adobe CCではクラウドドキュメントが使えるので、iPadでおえかき→クラウドに保存→PCで文字入れ→保存→iPadで絵を直す……のサイクルが回しやすいです。iPad本体にファイルを保存しなくていいので楽。あどべに魂を売りがち。

えのかきかたほんまにわからんね。

確かクリスタは製本プレビューができるんですよね。漫画描きの方々の作業メイキング知りたいな。漫画描きの方の心に直接語りかけています。

用紙

用紙は美弾紙コスモス。

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美弾紙シリーズです!
人印刷用に設計され、契約した同人印刷所でしか使えない紙なのだそうです。一般には流通していない。おもろ! わーい(なんでも喜ぶ)。

注文前に美弾紙の色を見たくて情報を漁っていたらPICOさんの以下ツイートを見つけ、色味の参考にさせていただきました。ありがたい。

mobile.twitter.com

次はもう少しまともなお絵ブックを出せるように精進したい!!!

しょうらいてきにえがうまくなるよていなのでみまもっててね。

『The Muses’ Kisses』の話【Advnt21】

出した本を振り返る記事です。

小説豆本『The Muses’ Kisses』2021.07

https://moji-ura.tumblr.com/post/658297654284009472/the-muses-kisses

moji-ura.tumblr.com

印刷所

B8サイズの豆本です。わーい。

過去『A Cloak』でコンビニプリント豆本を制作して楽しかったので、今回は印刷所さんにお願いしてちゃんとした豆本を刷ってもらおうと決めました。

豆本プランを扱っている印刷所さんはいくつかありますが、〆切などの兼ね合いで今回はしまや出版さんにお願いしました。癒し課🐈🐾で有名!

www.shimaya.net

豆本、ちょっとした短いものを本にするのに向いています。ちょっとした短いものばっかり書くひと(一人称)にぴったり。

しまやさんは入稿後に電話確認をしてくださるんですね。諸々のポイントを細かくご確認くださり、すごく丁寧。やばめのR-18本を入稿してこの丁寧確認をされるとめっちゃ恥ずかしいだろうなというのも想像しました……。

今回はデータ不備(後述。本文余白が狭すぎた)があったのですが、しまやさん側でデータの縮小対応をしてもらえたので、私の方での修正対応は不要となりました。その節はお世話になりました!

表紙

表紙は標準紙のホワイトポスト-180kg-白に「ねこじたマットPP」をかけています。ねこじたマットPPはしまや出版さん独自のPP加工で、その名のとおり猫の舌っぽいざらざら感が特徴。

一般的なPP加工(クリアPP、グロスPPとか呼ばれる)はツヤツヤし、マットPPはツヤなしでさらさらします。オノマトペでしか表現できない。
クリアPPはツヤ!!なので、質感重視の特殊紙を使いがちなうちの本にはあまり向いていない。
マットPPは上品な印象になるので見た目は好きなのですが、多くの場合傷がつきやすい・傷が目立ちやすいようです。
そんな中、ねこじたマットPPはざらざらしていて細かい凹凸があるとのことで、質感的にも面白そうだし、傷がついても目立たなそう。そしてしまやさん独自なので珍しい。珍しいやつ使いたい!🥳と思ってこちらを選びました。

表紙絵はわりと急ぎ目にががっと描きました。厚塗りっぽいようなやつ。
これは幻覚本です。公式でビジュアルの判明していない人物をえがいているため、おててだけを描く方針にしてみました。

表紙作成過程のツリー↓

題字フォントはAlex Brushでした。

本文

本文は小説のみ。

以下はサイズ感把握のための試し刷りです。

小説の版面づくりは反省があります。仕上がりサイズを勘違いしていて、ドキュメントサイズをミスっておりました。実物では小説部分の余白が狭くなってしまいました……。次に活かそう☆

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InDesignドキュメントこんなかんじ。

このメイキングシリーズ、inddファイルの作りとかについてはあんまり触れてませんね。とくに特殊なことはしていないのでべつに触れなくてもいっか! なにか聞きたいことがあったらどこかでお尋ねください。

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仕上がりこんなかんじ。

フォントはいつものリュウミン、ノンブルはAdobe Caslon Proにしていました。「Paris—Milano」のところはGeorgia

サイズ感はムビチケより少し大きいくらい。比較しやすいので再三ムビチケを持ち出す図。

おわり。

久々にリアルイベントで本を頒布しました。スペースに来てくださった方、通販でお手にとってくださった方、ありがとうございました。

本文は現在ソナーズで公開中です。

sonar-s.com

『Not So Bad』の話④ 付録ペーパー【Advnt21】

出した本について書く記事です。

前回(本文の話):

moji-ura.hatenablog.com

今回は『Not So Bad』の付録・新聞ペーパーについて書きます。

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新聞ペーパーA:The Revue Times

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新聞ペーパーB:La Justice

劇中世界で発行されている新聞……を模したペーパーです。
なぜこれを作ろうと思ったのかもう忘れかけているのですが、JAMさんはフリーペーパーとかのペラものを多く扱っていて、実績写真をよく見かけていたので、わいもやりたーい!て思ったんじゃなかろうか。

新聞っぽくしたい(紙)

あえてレトロ感つよめの紙を選びました。せっかくフィジカルなものをつくるなら質感を重視したい!ということで。インクと紙を以下にメモしておきます。

  • The Revue Times:茶色とシトロンの二色/クラフト紙
  • La Justice:紺と蛍光レッドの二色/レトロ紙-A

後者のレトロ紙-Aはやわらかめですが、かなり新聞っぽい質感になった気がする。

新聞っぽくしたい(フォント)

新聞といえばブラックレター! NYタイムズとかテレグラフとかの題字で使われている書体ですね。
「The Revue Times」にはブラックレターフォントのAmadorを選びました。ただ文字打っただけでそれっぽくなるのでたのしい。

ヨーロッパの新聞っぽいデザインってどんなんだろう…と各紙のデジタルライブラリをがさごそ漁りながらレイアウトしました。

「La Justice」のフォントは少し雰囲気を変えるべくFutura Blackのステンシルです。ここにもFutura
同名の新聞があったようですが、もちろん実在の諸々とは何ら関係がございません……。シンプルタイトルすぎて被ってしまった。
副題「Journal de la Police」のフォントはGothicus。Adobe Fontの恩恵に預かりまくっています。

「La Justice」の方は謎にスタンプっぽいものが載っています。各紙のライブラリを漁っていたとき、図書館所蔵の新聞には図書館の印が捺されていまして、印鑑かわいい!(こなみ)と思ったことがきっかけです。劇中の「La Justice」は図書館に所蔵されているわけではありませんが、元々印刷時に捺してあるという勝手設定にして捺しちゃいました。

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スタンプのデザインはDesignEvoで作成しました。王冠は深い意味はないけれども怪盗スタァライトとの関連イメージ、葉っぱは第99回聖翔祭のフローラの月桂冠イメージです。

でもスタンプ内のスペル間違えてた……🤗

二色刷りPSD

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分版前の段階のデータがあったので貼っておきます。

左側のレイヤーウィンドウで、茶色にするレイヤーを赤、シトロンにするレイヤーを黄色にマーキングしています。文字などはPC、手がきの絵はiPadで描いていたのでレイヤーがごちゃごちゃしていました。これである程度整理済みの段階かな。ここからさらに整理してレイヤー統合していくのめっちゃたいへんだった……。

小ネタ

そのほかに触れるとすれば小ネタですかね。

各新聞ペーパーの本文や広告欄に出てくる固有名詞はみんな架空ですが、だいたい何かしら由来があります。

はじめて描いたまひるいもはイギリスのつゆざきファームであるところのFarm of DewCapeのものでした。イギリスのつゆざきファームってなんやねん。

実物をお持ちの方は視認できると思いますが、このPotatoのキャッチコピーを「a rich taste hidden behind a simple façade」にしてました。朴訥とした外見の内に秘めた芳醇な味わい(早口)。

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このへんももう貼っちゃう。左が求人広告。なんか偉いポジにいそうなR. Sakuragieさんです。いったい何木先生なんだ。

右はわかりにくいかもしれませんがテーラーの広告で、制服とか衣装とかを扱っているらしい。横倒しコピーは「王すらも役者」の雰囲気仏語です(文法語法はおかしいかも)。いったい何姫さんなんだ。

その他、各新聞内には小ネタしかないので、少しでも楽しんでもらえていたら嬉しいです。

おわり

さて、長々と書いてきましたが『Not So Bad』についてはこれで最後です。

なにか思い出すことがあったら各記事にこっそり追記します。

二色刷り、とってもあたまがパンクしましたが、それ以上に楽しいのでぜひまたやりたい。あなたもやりましょう(巻き込み)。

本の実物についてはありがたいことに完売しております。ペーパーは数枚予備が残っている記憶があるので、イベント参加することがあれば持っていくかも。

お付き合いありがとうございました!

『Not So Bad』の話③ 本文【Advnt21】

出した本について書く記事です。前回のつづき。

『Not So Bad』2020.12

前回(表紙の話):

moji-ura.hatenablog.com

今回は本の全体的な話と、本文のデータづくりについて書きます。

ぼんやり設計

データづくりに着手する前に、どんな本を出すかぼんやりと設計します(ここが一番楽しいね🤪)。

小説の内容は別途ちまちまと検討&執筆を進め、ここではそれ以外の部分について。

  • JAMさんの冊子印刷は判型の自由度が高めなので、前から出してみたかった正方形の本にしよう!
  • 二色刷りでページ数が多いとあたまがばくはつするので、少なめのページ数にしよう!
  • インクや紙は好きなだけ変えられるので、インクと紙いろいろつかおう💡💡

などのことを考えました。IQ。

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設計メモ

 

このきたないメモはページごとの紙やインクの組み合わせなどを検討しているものです。ページ数を表紙込24pに仮置きした段階ですね。

イラストなどはPhotoshop、小説部分はInDesignで作成するためそのへんの整理も必要。

最終的にイラストなどは二色刷り、小説部分は一色刷りになりました。そんで、二色刷りのページと一色刷りのページで紙を変え、二色刷りのページはページごとにインクを変えることにしました。忙しい!

小説本文

上記で決めた仕様をもとに小説を組んでいきます。

正方形の本など出したことがないのでテンプレからつくる! たのしいね!

字詰とかをだいたい決めたところ↓

たてよこ138mm。一段組でもまあ問題ないサイズ感なのですが、二段にすると行文字数が雑誌みたいな感じになってかわいいかもしれんと思って二段にしました。感覚で生きている。

小説は一色刷りで、インクは茶色にしています。小説を組んだだけだとインク自体はそれほど目立たないので、どこかにインクを濃い目に載せたい気持ちになりました。よーし、ドロップキャップ入れよう。欧文組版では装飾的に使われたりするやつです。小説の舞台がパリ~ロンドンだし、合うのでは(適当)。

日本語組版は漢字かなカナ欧文が含まれるので派手なドロップキャップは作りにくい気がする。ここはたいへんシンプルに、章の1文字目だけ2行ぶんとって黒地・白抜きにしました。

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段落パネルでドロップキャップが設定できることを学んだ。

helpx.adobe.com

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行のドロップキャップ数:2

参考までに、InDesign作成分の入稿データは以下のようになりました。
[ブックレットをプリント]>[プリント設定]>[トンボと裁ち落とし]でトンボ(丸付きセンタートンボ)をつけたようだ。

薄々お気づきかと思いますが、この記事はほぼほぼ自分用の覚書です。

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小説部分の入稿ファイルは以下のとおり。

章単位とかではなく、印刷する紙単位でPDFファイルが分かれます。
↑にのっけたのが「17-8_Cha.pdf」です。

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すべて茶色インクで一色刷り。
小説の二色刷りとかももちろんやりたかった、が、二色刷りをするなら意味のある二色を効果的に使いたい(ハードルがたけえ)ので、今回は見送りました。れいせいなはんだん。

イラスト本文

イラスト部分は表紙と同様の作り方です。

中綴じ製本なので、たとえばP.9とP.16が一枚の紙に印刷されます。ここは「濃紺」と「スカイ」の二色で刷りました。

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濃紺版

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スカイ版

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カラーイメージ

Shoes of the dayは本編と特に関係のないおまけページです。くつ描くのたのしかった。

で、Photoshop作成分の入稿ファイルはこんな感じでした。

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  • P.3とP.22:ボルドーとラベンダーの二色
  • P.9とP.16:濃紺とスカイの二色
  • P.15とP.10:ボルドーと桃色の二色
  • P.21とP.4:茶色と橙色の二色

そのた

本をつくるときは、イメージ(主にサイズ感)をつかむためになるべく試し刷りをするようにしています。

製作前~中のスケッチとかが残っていたので貼っておく。

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表紙(中扉)の雰囲気を検討しているやつ

タイトル、Not GoodだったりButが入っていたりした。

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いろいろなスケッチ

特に本文では出てこないキャッチコピー「Unruly Kurokawa/Rampage Kurokawa」と「Square Maya」。(手書き、スペルミスが激しい。。

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最初タイトルのフォントこんなだった。カクカク

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インク色の検討メモとか

感想。

各データをつくってみて、二色刷りでがっつりイラスト本とか漫画本とかを出しているひとはマジで計画性があってすごいんだなぁということがわかりました。

私は絵すくなめ&混色考慮なし&半分以上一色刷りなのでかなり楽をしましたが、慣れない作業ですごくたいへんでした……!
小説本文めっちゃ短いのにこの本つくるのに数ヶ月かかりましたからね。夏から作り始めて冬に出た。

でも仕上がりがかわいくできたと思うので、全部オッケ~~~~(同人作家いつもこうなる)!!!!!

次回はおまけペーパーについて書きます。→書きました。

moji-ura.hatenablog.com

『Not So Bad』の話② 表紙【Advnt21】

出した本について書く記事です。

『Not So Bad』2020.12

https://moji-ura.tumblr.com/post/638824277014118400/not-so-bad

moji-ura.tumblr.com

今回は表紙づくりの話をしていきます。

前回の記事(チケット印刷について):

moji-ura.hatenablog.com

印刷所

『Not So Bad』は「二色刷りがやりた~~~~い」のモチベに基づいてつくられた本です。
最初から、印刷をレトロ印刷JAMさんにお願いする想定で作り始めました。たのしい印刷に関心のあるひと(?)の多くがご存知であろう、リソグラフシルクスクリーンの印刷で有名な会社さんです。

公式サイトの情報量がすごいのでぜひご覧になって深淵をのぞいてほしい。

retroinsatsu.com

JAMさんは同人印刷所ではないのですが、同人系の実績もたくさんあるので、安心して幻覚を入稿できます。

個人的には数年前に同人用の名刺を作ってもらったことがありました。これ↓
(※きたねえ字はペンで直書きしたもの)

この名刺は一色刷りでしたが、二色刷りいつかやりたいなぁ~という気持ちとともに数年過ごし、今回やっと初回チャレンジができました。

データをつくる

この本の印刷方式は孔版印刷というやつで、同人印刷のメニューで一般に「オフセット」とか「オンデマンド」とか呼んでいるものたちとは印刷のしかたが異なります。くわしくはぐぐってね。

一般的なカラー印刷では、フルカラーの原稿データを1枚つくってそれを入稿します。
孔版印刷では、たとえば赤・青の二色刷りを行う場合、赤色版のデータ、青色版のデータをそれぞれつくって入稿します。伝わるかな…!? かんたんにいうと版画をつくるのと一緒ですね。

実際に入稿した表紙データを載せます。
表紙は「水色」「朱色」の二色で刷りました。

用意されているテンプレートをPhotoshopで開き、水色で刷りたいところを黒(K)一色で作成。

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水色版

朱色で刷りたいところを同様に作成。

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朱色版

上記の2枚が入稿データで、これを一枚の紙に刷り重ねたときのカラーイメージを別途作成したものが以下です。

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完成イメージ(仕上がり見本)

二色刷り原稿のつくりかたは、データを完成イメージの色で作成して後から版ごとに分割する方法と、最初から版ごとに作成する方法があるみたいです。

あとから版を分割するのむずそう!!!!と思ったため、私の場合は最初から版ごとにレイヤー(最終的にはファイルも)をわけて、グレースケールで作成しました。
色の濃淡はインクのパーセンテージで指定しているのですが、濃度の値はほぼ勘でやりました。ワハハ。事前に刷り見本は熟読していたのですが、表紙はちょっとインク量多かったな~という反省があります。次に活かそう!

JAMさんの紙見本兼インク見本「あそびかたろぐ」、ちょうたのしいのでおすすめ。

カラーイメージの作成

JAMさんへの入稿時、入稿データ(グレスケで作成した各版のデータ)とは別に、仕上がり見本を同梱することが推奨されています。

上述しましたが、私の場合は最初からグレスケでデータを作ったので、色のついた仕上がり見本を別途作成する必要がありました。グレスケのデータにあとから色をつけるの、どうやるんや……😨となりました。

当時は色々(時間などが)限界だったので、グレスケのデータに色をつける方法がわからず死にかけていました。

  • 塗りつぶし、クリッピングマスクなどで色をつける→濃淡が再現されない
  • 色調補正系で色を変える→元が黒色だと色が変わらない

…などのことでつまずきました。

Photoshop、黒い部分の色を変えるのむずいんですよね。このときは結局ドキュメントモードの「ダブルトーン」を使いました。

  1. からっぽのフルカラードキュメントをつくる
  2. 朱色版のグレスケドキュメントをダブルトーンモードにして朱色をつける
  3. 水色版のグレスケドキュメントをダブルトーンモードにして水色をつける
  4. 手順1のドキュメントに手順2、3のレイヤーをコピペする
  5. 仕上がり見本完成

朱色版をつくるときはこんなかんじ↓

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グレスケの原稿で、[イメージ]>[モード]>[ダブルトーン]を選択。

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インクの数と色を指定。ここでは朱色版の原稿全体に対して朱色をあてています。
濃淡そのままでインク色が黒→朱に変わりました。

(後から調べましたが、どうやらPhotoshopでは「べた塗りレイヤー」機能で見た目の色を変えられるみたいです。次があれば使ってみよう)

仕上がり

表紙にはツヤプリ加工なるものを実施しています。インクに樹脂をのっけて熱でかためるので、印刷部分がツヤっとしてちょっとふくらみます。実物をお持ちの方はさわってみてね。

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用紙は「富士わら紙」です。藁の繊維がめっちゃ入っており、繊維の入り方で表情が違います。ひとつとして同じ表情はなく、手作り感があってかわいい。
当然ながらキャラクターのおかおのところなどにも普通に繊維が入るので、ごみだと思われてしまうかも……というのはありました。が、仕様です!(主張)

そのた・表紙の絵自体のこと

絵自体を描くのにもやたらと時間がかかったことを思い返しています。そもそもお絵を描き慣れていないというのに、どのように二色に分版するかを足りない頭で考えながら描いていました。こちとら常にあたまパニックやぞ。

案段階のざっくりラフが1こだけ残っていた。もじのならべかたは結構悩みました。

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表紙絵を描いているツリーは以下。

レトロ印刷にはインクの色が混ざる特徴があります。混色というおもろシステム(沼)なのですが、逆に言うと色を混ぜたくない場合は絶対にインクを重ねてはなりません。

今回の表紙は混色をするつもりがなかったので、色が重なる部分がないように神経をすり減ら…気を使いました。お暇な方は水色版と朱色版を見比べてみてね。たとえば朱色版での題字部分白抜きとかめっちゃがんばりました。白抜きをがんばるis何。

以上、表紙の話でした。

ここよくわからんからもっと説明して!とかあったらに投げてね。

次回は本文について書く予定です。→書きました。

本文の記録:

moji-ura.hatenablog.com

2022年の目標【Advnt21】

2022年になりました。
されどアドベントカレンダーは続く。

adventar.org

一年の目標を立てていこう!!!!

2020年に生活様式が変わり、そのまま変わりなく2021年を過ごしました。
2021年、けっこう……新鮮味に欠ける生活をしたな……という感覚があります。端的に言うとすんげェ~だらけました。だらけすぎた。

このままだらけた生活を送って虚無の老いをしていくのはやばい。
ということで、2022年は自分と生活をアップデートしていきたい所存です。

目標を例年より具体化。

2022年のおたく目標

  • 絵の練習をする!
    絵をかいてTwitterに投稿する:0.5~1こ/週
  • 小説の練習をする!
    いずれかのサービスに新作を投稿する:頻度検討中
  • ひみつのもくひょう(自分用覚書)
    5割達成する:2022年中

2022年の人間目標

  • 夜ふかしをなるべく避ける
    0時までに就寝:用事のあるとき以外
  • 読書or勉強タイムを習慣的につくる
    読書or勉強:5分~/日

1月なのでいしきたかめにいこ!!!!!!!

必要になったら途中で目標の軌道修正をするなども視野にいれます。

いっしょになにかをがんばるひといたらがんばろ🥳