『My Cup of Tea』の話【Advnt21】

出した本を振り返る記事です。
今年出した本を振り返る、といきたいところですが、昨年(2020年)はアドベントカレンダーをやる時間がなくスキップしていたのでした。
よって、2020年に出した本から振り返っていきます。

2019年に出した本の振り返りはnoteにあります。はてなブログを継続利用する気持ちになったら記事をこっちに移動してくるかもしれません。

振り返りは本の内容についてというより、データ制作の過程や装丁などについてがメインです。

コピー本『My Cup of Tea』2020.03

https://moji-ura.tumblr.com/post/611481687069802496/my-cup-of-tea

moji-ura.tumblr.com

突発コピー本です(突発本しか出さねえなこいつ)。

コピー本でも多少は見目よくしたいなぁという思いがあったので、判型をA6にしました。文庫サイズ。ただし横。

この本についてはTwitterに本作りメイキングを上げていたので、それをそのまま貼ります。横着者であるため。

突発とはいえある程度の準備期間を設けることができたので、ちょっとだけ手間をかけることにしました。

出来上がりサイズがA6。A6~A5の紙に直接印刷するのは難しいので、A4以上の紙に刷って裁つことになります。全員知ってる前提で話してたけどA4の1/2がA5、A5の1/2がA6です! つまりA4の1/4がA6ですね。

裁つ前のA4データをどうやってつくるのがよいか悩みましたが、InDesignドキュメントをA5でつくる→「ブックレットを印刷」という機能でA4に割り付ける、ということをしました。

『A Cloak』のとき(A7のInDesignドキュメントをPDFにしてからA4のPSDに8枚割り付けていた)よりは成長した。でも未だに豆本の正しい割り付け方はわかっていません。最初からInDesignドキュメントをA4で作るのが品質上いいかな…。

お絵はPhotoshopで描いていたと思います。そのあとPhotoshopIllustratorでトンボつけてますね。このトンボが役立ったかどうかは……微妙。ないよりはよかった◎

余談:裏表紙、二人の名前がクロスしているのはStar Paradeジャケットおよびブックレットのコンポジションを意識したものです。劇スでも二人のシーンで十字(十字架)が出てきてニコ…とした。

キンコーズはモノクロ小説本文をすごくきれいに刷ってくれるので、文章のコピー本を出す人には大変おすすめです。コンビニコピー機では文字がちょっとかすれちゃうところとかもキンコーズではマットにしっかりインクを載せてくれます。これはマジ。キンコーズの品質に慣らされてしまったオタク。

そういえばA5ドキュメントの段階で裁つための点線をまんなかに引いていました。

ここまではまだ断裁楽しかったです。

カラー表紙を刷る場合にもやはりキンコーズが最高です(回し者?)。なにがいいって紙を選べる!

オーロラコート、この真緑なグリーンをきれいに刷ってくれてとても個人的評価がUPしました。

中綴じ用ホチキスを持ち込んでいたので、ここらへんでいっぱいステープルしました。

まとまった数の断裁をして腕が死んだ回。
まだ…まだある…となりながらディスクカッターを動かし続ける時間は無限のようであった。断裁は機械にやってもらえるならそのほうがいいです。それはそう。

完成形です。

ちなみにこのツリーは増刷分をつくりながら撮影したものです。
イベント当日分は当日朝から作っていました(計画性)。イベント遅刻確定しつつ断裁やホチキスをしていたときの焦り! ゆえに当日分は断裁時の紙のきれっぱしとかが結構はさまっていたと思います……。お手にとってくださった方、ありがとうございました。

物理的な本作り(?)の序の口という感じでしたね。
楽しかったし出来上がりには満足できたので良い思い出です◎◎

おわり。

 

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